ブックタイトルvol.133

ページ
5/76

このページは vol.133 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

vol.133

八ヶ岳追想から始まる旅のストーリーは…左手には南アルプス連峰、右手には八ヶ岳連峰がくっきりとした稜線を描くパノラマビュー。ダイヤモンド八ケ岳美術館ソサエティのダイニングから続くテラスに立った吉村さんは、感慨深げに山を見上げながら「懐かしいなあ」と一言。「高校時代は山岳部に所属していて、八ヶ岳にはよく山歩きに来たものです。でも、ここに来るときは、単独行が多かったかな。一人でも、それほど難しくなくて、一泊で端から端まで歩ける。それが八ヶ岳の好きなところでした」。旅遍歴をひもとけば、始まりはさらに小学生時代にさかのぼります。難関の中学受験を突破したごほうびにと、ご両親が買ってくれたフリーパスを手に、意気揚々と2週間の1人旅へ。「屋久島を目指したつもりが、間違って種子島に着いちゃった(笑)。でも、旅先で出会った人たちが、それは親切に世話を焼いてくれて、行き当たりばったりで九州から広島へも。東京に着いたときは、財布に5円しか残っていませんでした」。ハプニングを楽しむ旅の面白さを知った少年は、大学生となった10数年後、石油タンカーに乗ってエジプトへ。冒険活劇の序章は、すでに当時から始まっていたのですね!八ヶ岳と南アルプスの絶景を望むテラスにて。「高校は山岳部に入っていて、八ヶ岳はなじみ深い山のひとつ」と吉村さん。3