ブックタイトルvol.134

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概要

vol.134

「ダイヤモンド箱根ソサエティ」から、距離にしてほんの100mほど。小道を折れ込んだ正面の高台に、ひときわ目立つレモンイエローの木造建築が。玄関へと誘うアプローチには、タイルや石をモザイク風にはめ込んだオブジェの数々。店内に入れば、建具や内装にも手作り感あふれるモダンアートの意匠がそこかしこに。建物は一見古民家風でありながら、洋風の雰囲気もまとった不思議なインテリア。浮世離れした静寂とあいまって、思わず異空間に迷い込んだような錯覚を覚えてしまいそうです。店の正体は蕎麦屋。手打ち蕎麦の名店として知られる千葉・柏の「竹やぶ」の支店として、11年前にオープンしました。店主の阿部亮輔さんは、カリスマ的な人気をもつ創業者の蕎麦職人、安部孝雄さんのご子息。繊細な細打ちの十割蕎麦をはじめ、あての料理、上質な器づかいに至るまで、本店の流儀を忠実に受け継いでいます。ここに来たら、まずは看板のせいろを、ぜひ。長野・黒姫高原産の蕎麦の実を手挽きし、心をこめて打ち上げる蕎麦は、シンプルだからこそ風味が引き立つ一品。挽きぐるみの田舎蕎麦も、午前11時台で売り切れ御免となることもある人気メニューです。和モダンの不思議空間で味わう名店の絶品手打蕎麦箱根 竹やぶ0460-84-7500 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根16 0 - 8 0 ( 1月~3月)11:00~16:30(4月~6月、10月~12月)11:00~17:30(7月~9月)11:00~19:00以降の時間は予約のみ水曜1?4.店主の阿部亮輔さんは、柏本店での修業を経て箱根店へ。庭や店内のあちこちに置かれた個性的なオブジェは、すべて創業者であり、柏本店のオーナーでもある父・孝雄さんの作品だそう。一枚板のテーブルにはじまる建具、特注の器ひとつひとつに、独特の美意識が宿っている。 5.石臼で手挽きをした数量限定の田舎そば(1,000円)。知らずに来たらカフェと間違えてしまいそうなモダンな外観。モザイクアートを配した門構えも遊び心たっぷり。13245店の看板商品でもある「せいろそば」(1,000円)。新蕎麦特有のほんのり緑ががかった色合い、甘みと風味は格別のごちそう。箱根18