ブックタイトルvol.134

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概要

vol.134

全国で唯一現存する郡代・代官所時代劇を彷彿とさせる、年貢米を収める米蔵や、取り調べを行うお白洲など、江戸時代の佇まいが鮮やかに。元は高山城主・金森氏の下屋敷でしたが、飛騨が幕府の直轄地になった元禄5年(1692)、江戸から派遣された代官・郡代が、ここで行政・財政・警察などの政務を司るようになりました。以来、明治維新までの177年に、25代の代官・郡代が赴任。維新後、主要建物はそのまま地方官庁として使用され、その後、全国に唯一現存する「徳川幕府郡代役所」を保存するため、復元修理を経て、ほぼ往時のままの姿が甦りました。遙か遠いと思っていた江戸時代が、目の前に。300年の時を超える歴史探訪は圧巻です。卓越した飛騨の匠の技を高山祭の屋台に見る長い雪国の暮らしから放たれ、花開く春の「山王祭」(4月14・15日)。豊穣の収穫を終える秋の「八幡祭」( 10月9・10日)。高山祭はこの二つを指す総称で、起源は16世紀後半から17世紀とされています。見所は、美しい町並みをあでやかに巡る屋台。江戸時代後期に造られた一台一台に、飛騨の国で培われた、匠の美意識と技の粋が刻まれています。現在残るのは23台。内、秋祭に曳き揃えられ、国の重要有形民俗文化財である11台は屋台会館に。祭当日でしか見ることができない雄姿に、ここでは1年を通して出会えます。耳をかすめる曳き別れ歌。そんな錯覚に遊んでみるのはいかがでしょう。書院造りの大広間から濡れ縁を通して、手入れの行き届いた庭を見渡せます。役所の中枢部「御役所」は、郡代など地位の高い役人が執務する部屋。桜山八幡宮 高山祭屋台会館0577-32-5100 岐阜県高山市桜町178 3月~11月8:30~17:00、12月~2月9:00~16:30 無休大人820円(高山祭屋台会館、桜山日光館2館共通)秋の「八幡祭」に曳かれる11台の屋台を、年3回、入れ替え展示しています。春の「山王祭」に曳かれる屋台は、各町内の屋台蔵に収められています。均衡の取れた優雅な形、木工・塗り・彫刻・金具・織り・染め・絵画・人形にわたる総合芸術は実に華麗。高山陣屋0577-32-0643(高山陣屋管理事務所) 岐阜県高山市八軒町1-5 8:45~17:00(11月~2月は16:30まで)12/29、12/31、1/1 大人430円●ダイヤモンド下呂温泉ソサエティ TEL.0576-25-5781〒509-2205 岐阜県下呂市少ケ野3-2035