ブックタイトルvol.134

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概要

vol.134

奥行きのある『平翠軒』の店内は、美味しくて、体にやさしい食品のワンダーランド。その数、実に1600品目。「わっ、こんな珍しいものがある!」「お土産にもらって、またほしかった商品が、ここに!?」と、まるで宝探しをしているような気分になってきます。店主は、森田酒造3代目の森田昭一郎さん。「自分の足と耳と口で探して来た食品ばかりです。作った人の気持ちが大事なので、この人なら間違いないと確信した商品だけ置いています。いわば、私はコレクターなんですよ」と笑います。店内には、平翠軒の食品加工品所で製造するオリジナル商品も。最近、開発された商品は、本場スペインのイベリコ豚がゴロゴロ入ったカレー。「原産地ハブーゴ村のイベリコ豚を日本に初めて輸入した人と知り合い、原種の味のよさに感動したのがきっかけです。とことん納得のいくものを作ってみようと思いました」。店内を見て回っているうちに、干す、蒸す、煮る、燻す、漬ける、醸すといった食品加工知恵と技術の素晴らしさを実感。食文化の奥の深さを改めて感じさせてくれる空間です。食文化の奥深さを感じる真面目な食品がずらり平翠軒086-427-1147 倉敷市本町8-8 10:00~18:00 月曜森田酒造の倉庫を改装した店舗には、ごはんのお供や酒の肴にぴったりの食品がずらり。森田さんが店を始めるきっかけとなった、古くから能登に伝わる巻き鰤(非売品)が天井から下がっています。右/その名も「本場スペイン産イベリコ豚が溢れんばかりに入ったドラマチックカレー」1,188円。中/商品の説明は、手に取って読める手書きの「ムービングポップ」に詳しく書かれてあります。左/ラオスのアグリコール・ラム2009(1,944円)。少し砂糖を入れ、ライムをギュッと搾ればモヒートに。倉敷美観地区にある平翠軒。わざわざ足を延ばしてでも立ち寄りたい1軒です。51