ブックタイトルvol.134

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概要

vol.134

一汁一菜に一糀。美味しい日本を召し上がれ金沢・大野は江戸初期を起源とする醤油全国五大生産地のひとつ。「霊峰白山の伏流水、北前船が運んだ麦や大豆、能登の塩などを使っての醤油醸造が、加賀藩の産物番付に載るほど盛んに行われていました」と、創業百余年、ヤマト醤油味噌4代目の山本晴一さん。 「ようこそいらっしゃいました」と岡部さんに振る舞われたウエルカムスイーツは、醤油ソフトクリーム。「コクがあって、キャラメルのような味わいはクセになりそう」と、またたく完食です。その様子に目を細める4代目、「色々試した結果、醤油が一番相性がよかった。人気が人気を呼んで、観光客がわざわざこれを目指して来られるほどです」。古さと新しさ、トラッドとアバンギャルド、西洋と東洋、これらを融合させた「糀パーク」は工場、糀蔵、直売所・ひしお蔵、発酵美人食堂、キッチンスタジオが、まるで映画のセットのように建ち並びます。「ここから発信したいのは、一汁一菜に一糀」。米を主食に、具だくさんの味噌汁、季節の食材を味噌や塩糀など発酵調味料で味付けしたお菜…代々受け継がれた木桶で醸す逸品は、伝統的な和食を支え、今やパリの三ツ星レストランから指名買いを受けるように。今、私たちの身近にあって、空気のような存在の味噌や醤油を見直す時かも知れません。7812 11 109ヤマト醤油味噌 糀パーク076-268-5289 石川県金沢市大野町4-イ170 10:00~17:00 水曜休館7.6年の歳月をかけて完成した「糀パーク」は、金沢・大野のランドマーク。8.昔ながらの漆喰壁に丸く大きなシャンデリアが似合う「発酵食美人食堂」で、10年ぶりの再会を果たした岡部さんと荒川支配人。9.4代目山本晴一さんの案内で、タイムスリップしたような小路を散策。10.11.直売所「ひしお蔵」では蔵元おすすめの醤油、味噌、ドレッシングなど、味見をしながら買物を楽しめる。12.味噌汁のテイスティングや手がすべすべになる糀手湯(ハンドバス)など、いろんな体験ができる。7